フランス

競争委員会,競合するジェネリック薬の市場参入を妨げたとして,製薬メーカーSanofi-Aventisに対し約4000万ユーロの制裁金を賦課

 2013年5月14日 競争委員会 公表

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【概要】

 Sanofi-Aventis が販売する抗血小板薬Plavix は,世界第4位の売上を持ち,医薬品業界において「大ヒット商品(blockbuster)」と呼ばれる薬である。Sanofi-Aventisは,特許法上ジェネリック薬の市場参入が妨げられているわけではないにもかかわらず,医師や薬剤師に対し,ジェネリック薬の効果や安全性について疑問があるとの情報を拡散したり,安全でないジェネリック薬使用の結果,医療問題が起きた場合には,医師や薬剤師が責任を問われると説明するなどした。これらの行為によって,処方箋にPlavixは代用不可であると医師に記載させ,ジェネリック薬による代用を制限した。また,ジェネリック薬を使用するのであれば,Sanofi-Aventisが販売するPlavixのジェネリック薬を処方するよう薬剤師に勧めることによって,競合するジェネリック薬メーカーに対し損害を与えた。
 Sanofi-Aventisによるこれらの行為は,市場支配的地位の濫用を禁止する,商法典第420-2条及び欧州機能条約第102条に違反しているとして,競争委員会は,同社に対し4060万ユーロの制裁金を支払うよう命じる決定を下した。

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