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米国司法省,自動車・トラックの国際海上運送カルテルでノルウェーのワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティックス・エーエスが有罪答弁に合意し,9890万ドルの罰金支払に合意した旨公表

2016年7月13日 米国司法省 公表
原文

【概要】

 米国司法省は,ノルウェー企業のワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティックス・エーエス(以下「WWL」という。)が,Roll on / Roll off方式で運搬する貨物について,ボルチモア港やその他の米国の港発着の国際海上運送に係る価格カルテルに関与していたことを認め,有罪答弁に合意し,9890万ドルの罰金支払に合意した旨を公表した。
 メリーランド州連邦地方裁判所に提出された起訴状によると,WWLは,少なくとも2000年2月から2012年9月の期間に,他のRoll on / Roll off方式による海上輸送事業者と共謀して,価格カルテル,談合及び顧客割当を行っていた。Roll on / Roll off方式で運搬する貨物とは,外航船への積み降ろしを行う際にコンテナを使用しない貨物のことであり,例えば,新品又は中古の自動車及びトラックのほか,鉱業,建設業及び農業で使用する機器等である。
 国際海上運送カルテル事件において有罪答弁を行った企業はWWLで4社目であり,総額で2億3000万ドル以上の罰金支払いに合意している。また,8名の企業幹部が刑事訴追されており,うち4名は既に有罪答弁に合意し懲役刑を課されて,残りの4名については正式起訴されているが,逃亡中である。
 WWLは,罰金支払に加え,米国司法省が審査中である反トラスト審査に協力することに合意した。なお,司法取引は,裁判所の承認を受ける必要がある。

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