米国
連邦取引委員会委員長にジョセフ・シモンズ氏が,同委員にノア・ジョシュア・フィリップス氏,レベッカ・ケリー・スローター氏及びロヒット・チョプラ氏が就任
2018年5月1日,2018年5月2日 連邦取引委員会 公表
原文:
2018年5月1日公表文
2018年5月2日公表文
【概要】
2018年5月1日公表文
ドナルド・J・トランプ大統領は共和党員のジョセフ・シモンズ氏を連邦取引委員会(以下「FTC」という。)委員長に任命し,シモンズ氏は,本日,FTC委員長として宣誓を行った。シモンズ氏の任期は2024年9月25日までである。
シモンズ氏のFTC委員長就任は,2018年4月26日に米国上院に承認されている。
FTC委員長就任前,シモンズ氏は,Paul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison LLPの反トラストグループのパートナー弁護士及び共同部門長であった。シモンズ氏は過去2回のFTC勤務経験があり,2001年から2003年にかけてはFTCの競争局長を務め,その間,企業結合以外の法執行プログラムの再活性化の監督を担当し,1980年代には企業結合部門の次長及び査定部門の補佐役を務めた。シモンズ氏はFTCの勲功賞を受賞している。
シモンズ氏は,1980年にコーネル大学で経済史の学士号を取得し,1983年にジョージタウン大学ロースクールを優秀な成績で卒業し,法務博士の学位を取得した。
2018年5月2日公表文
ドナルド・J・トランプ大統領は共和党員のノア・ジョシュア・フィリップス氏,民主党員のレベッカ・ケリー・スローター氏及び民主党員のロヒット・チョプラ氏をFTC委員に任命し,3氏は,本日,FTC委員として宣誓を行った。フィリップス氏の任期は2023年9月25日まで,スローター氏の任期は2022年9月25日まで,チョプラ氏の任期は2019年9月25日までである。
フィリップス氏,スローター氏及びチョプラ氏のFTC委員就任は,2018年4月26日に米国上院に承認されている。
フィリップス委員
FTC委員就任前,フィリップス氏は,2011年から2018年まで,上院司法委員会でテキサス州選出のジョン・コーニン上院議員の主任顧問を務め,反トラスト法,憲法,消費者プライバシー,詐欺及び知的財産分野を含む法律及び政策上の問題についてコーニン上院議員に助言を行っていた。フィリップス氏は,ニューヨーク市の投資銀行Wasserstein Perella & Co.でキャリアを開始し,ニューヨーク市のCravath, Swaine & Moore LLP及びワシントンD.C.のSteptoe & Johnson LLPで訴訟弁護士として働いていた。フィリップス氏は,2000年にダートマス大学で学士号を取得し,スタンフォード大学ロースクールで法務博士の学位を取得した。
スローター委員
FTC委員就任前,スローター氏はニューヨーク州選出で民主党指導部のチャールズ・シューマー上院議員の主任顧問を務め,とりわけ,法律,競争,電気通信,プライバシー,消費者保護及び知的財産問題についてシューマー上院議員に助言を行っていた。シューマー上院議員のオフィスで勤務する前は,Sidley Austin LLPのワシントンD.C.事務所のアソシエイト弁護士であった。スローター氏は,イェール大学を優秀な成績で卒業し,学士号を取得した後,同大学ロースクールで法務博士の学位を取得し,イェール・ロー・ジャーナルの編集者を務めていた。
チョプラ委員
FTC委員就任前,チョプラ氏は米国消費者連合の上級研究員及びルーズベルト研究所の客員研究員を務めていた。チョプラ氏はそれ以前には消費者金融保護局の副局長や,当局初の学生ローンオンブズマンも務め,その後,教育省長官の特別顧問を務めた。政府機関に勤める前は,McKinsey & Companyの民間部門で,金融サービス,ヘルスケア及び消費者テクノロジー部門のクライアントに対応していた。チョプラ氏は,ハーバード大学で学士号を,ペンシルベニア大学ウォートン・スクールで経営管理学修士号を取得しており,フルブライト研究奨学金も受けている。
(注)2018年4月26日には,フィリップス氏,スローター氏及びチョプラ氏とともに,クリスティン・ウィルソン氏もFTC委員就任を米国上院に承認されているが,ウィルソン氏のFTC委員着任は,オールハウゼン委員の合衆国連邦請求裁判所裁判官への就任が上院に承認された後となる。